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月火水金 9時00分~12時00分・14時00分~18時00分
土曜 9時00分~12時00分・13時00分~17時00分

予防・メンテナンス

三田市の歯医者「たなか歯科医院」では、むし歯や歯周病などのトラブルを未然に防ぎ、健康な歯をできるだけ長く保つための予防ケアに力を入れています。治療が必要になってから通うのではなく、「そもそも悪くならないようにする」ことが、もっとも身体に優しい選択です。

当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた予防プログラムをご提案しています。そして、SPT(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)による定期的なメンテナンスで、再発リスクを抑え、健やかな状態を保てるようサポートしています。歯の健康を守るためにも、ぜひ定期的にお越しください。

治療よりも予防が大切な理由

「開いたままの水道の蛇口の下で、一生懸命モップで床を拭き続ける2人の青年」

皆さまは、この絵をご覧になってどう思われますか?多くの方が「蛇口を閉めれば良いのに」と感じるのではないでしょうか。まさにその通りで、蛇口を閉めない限り、掃除は終わらず、床は濡れ続けます。これは、お口の健康にもつながるものです。原因に向き合わずに治療だけを繰り返している私たちのお口の状態と、実によく似ています。

「定期的に歯医者でクリーニングしているから大丈夫」「セラミックの歯にしたからもうむし歯にはならない」と思われている方も多いことでしょう。しかし、むし歯や歯周病は原因を絶たなければ、いずれ再発する病気です。

本当に大切なのは、毎日のホームケアで原因にしっかりアプローチすることです。歯ブラシやフロスの使い方、食生活など、お口の健康は日々の積み重ねによって守られます。しかし残念なことに、多くの日本人はホームケアの正しい知識やスキルを教わる機会がほとんどありません。そこで当院では、歯科衛生士によるマンツーマンの予防レッスンをご用意しました。

患者さま一人ひとりの「むし歯・歯周病リスク」を評価。それに応じてオーダーメイドのプログラムを立案し、計4時間のレッスンにて、プロ並みのホームケアスキルを身につけていただけます。

当院の予防プログラムの特長

たなか歯科医院では、原因から向き合う“本質的な予防”を目指し、全4回のマンツーマン予防レッスンをご用意しています。

一般的な歯科医院では、「クリーニングとブラッシング指導」で終わることがほとんどです。しかし当院では、唾液検査・ミュータンス菌検査・生活習慣の見直し、そして毎回のPCR検査(磨き残しの数値化)を通じて、患者さま一人ひとりのリスクを可視化します。そして、ブラッシングやフロスなどの実践指導を段階的に行い、患者さまご自身に“予防できる力”をしっかり身につけていただきます。 あなたに合ったオーダーメイドの予防プログラムで、お口の健康を自分の手で守っていきましょう。

予防プログラムの流れ(全4回)

1回目:原因を知る(検査・習慣評価)

病因の説明、唾液検査、ミュータンス菌検査、生活習慣の確認と指導、ワンポイント指導

2回目:検査結果に基づく指導

唾液検査・ミュータンス菌検査の結果説明、ブラッシング指導

3回目:補助用具の活用

ブラッシング指導およびデンタルフロス、歯間ブラシなどの指導

4回目:リスク部位の重点対策

苦手部位やリスク部位の確認と指導
※すべての回において、PCR(Plaque Control Record)検査という、磨き残しの量を計測する検査を行います。

歯磨きの出来具合いを数値化したもので、上達度合いが一目で分かります。

定期メンテナンスでお口の健康を守る

たとえしっかりと治療を行ったとしても、以前の生活習慣や磨き残しのあるブラッシングに戻ってしまえば、むし歯や歯周病が再び進行し、より深刻な状態になります。また、お口の健康は体調やストレス、服薬などによって日々変化するものです。たとえば飲み薬の影響で唾液が減り、歯周病が再発することもあります。

当院では、治療後の良好な状態を長期的に保つために「SPT(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)」を導入しています。これは、一般的な歯科医院で行う定期検診とは違い、歯周病のリスク管理に特化したプログラムです。

歯科医師と歯科衛生士が連携しながら、お口の状態を継続的に把握・記録し、問題があれば早期に対応します。保険診療の範囲内で受けられるため、予防効果と費用対効果の両立も図れるのが特長です。メンテナンスのたびに、ほんの小さな変化を見逃さずに対応する―それが、将来の大きなトラブルを防ぐ一番の近道です。あなたのお口の健康がいつまでも続くように、寄り添い続けます。

フッ素塗布

むし歯に強い歯をつくる性質を持つ“フッ素”を定期的に歯に塗ることで、歯質を強化することができます。 イオン導入装置を使用すると、電気分解によってより歯質に浸透しやすくなります。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

スタッフが専門の機械を使用して、歯面清掃を行います。
セルフケアでは落としきれない汚れ(プラーク)を除去し、専用の歯磨材で歯面を磨きます。プロフェッショナルケアを定期的に受けることで、むし歯と歯周病のリスクは大幅に減らせることが分かっています。 患者さまに“ブラッシングをしてくださいね”と指導するだけではなく、医院全体で患者さま一人ひとりのお口の中を守っていきたいと思います。

トリートメント仕上げ

トリートメントは歯科のプロが行うクリーニングの仕上げです。
歯の表面や歯間のプラークを除去し、仕上げに専用ペーストを使用して磨きますので、ツルツルになり、汚れもつきにくくなります。気になる部分だけの短時間コースもありますのでご相談ください。

予防コースの治療例

たなか歯科医院の予防コースでは、患者さま一人ひとりのリスクや生活習慣に応じたプログラムを行っています。ここでは、実際に当院の予防ケアを受けた方の経過をご紹介します。予防に取り組むことで、どのようにお口の状態が変化するのか、ぜひご参考になさってください。

叢生がある54歳女性のケース

ご自分がお持ちのアイテム(歯ブラシ・歯間ブラシ・巻きフロス)を使って、磨いて来られた状態です。
Plaque Control Record(プラークコントロールレコードは歯ぐきの際の磨き残しを判断する指数です。以下PCR)は94%でした。歯間ブラシは奥歯のみ、フロスは気になったところのみ使われていました。
1回目は唾液検査をして、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目にあてるように話しました。

2回目は唾液検査の結果をお話ししました。唾液の量はそこそこ出ていたのですが、かなり濁っていました。(唾液は無色透明です)
むし歯菌の検査をしたところ、特に舌の上から菌がたくさん検出されました。
2回目のPCRは60%でした。「今までもいろいろなアイテムを使っていたので磨けている気になっていたわ・・」と少し落ち込みぎみのご様子でした。今回はブラシの練習を徹底的にしました。

3回目のPCRは42%でした。前回は歯ブラシの指導が中心だったので、歯と歯の間にはまだ磨き残しが多くみられました。今回は歯間ブラシのサイズと使い方のチェック、巻きフロスの使い方を練習しました。

4回目のPCRは17%で目標(20%をきる)は達成されました。歯間ブラシは歯に沿わせて使っていましたが、巻きフロスの指と指の間が長めでやりにくそうだったので練習を しました。

歯周病・むし歯ともにリスクの高い患者さまのケース

初めて染めてみました。いつもくるくる円を描くように磨いていたので、歯と歯ぐきの境目には磨き残しがたくさんありました。フロスもほとんど使っていません。


Plaque Control Record(プラークコントロールレコードは歯ぐきの際の磨き残しを判断する指数です。以下PCR)は98%でした。
1回目は唾液検査をして、歯と歯ぐきの際に歯ブラシをあてて動かすようにお話ししました。

1回目に比べると磨き残しの量はかなり減っているのですが、まだ歯ブラシで磨ける部分がたくさん残っていてPCRは92%でした。
歯ブラシは、毛先の向きと動かし方をチェックしました。今まで歯と歯の間を磨いたことがなかったので、まずは糸ようじをおすすめしました。

続いて、唾液検査の結果をお話ししました。本来無色透明である唾液が濁っていました。歯周病も進んでいるのと、唾液の量が少なく機能が十分ではないことが原因と思われます。

むし歯菌の検査をしたところ、歯の周りや舌の上のプラークから菌がたくさん検出されました。
ダラダラ食べる癖があり、アメをしょっちゅうなめている、甘い物が大好きで炭酸飲料を毎日飲んでいたので、食生活習慣についてもお話しさせていただき、唾液の量を増やすためにも、アメの代わりにキシリトールガムを噛むことをおすすめしました。

PCRは50%でした。糸ようじは前歯の方はできたようですが、奥歯の方は難しかったそうです。
力任せに入れていたので、スライドしながら入れるようにお話しました。歯並びがデコボコしているところのブラシのあて方をお話ししました。

PCRは15%で、(20%をきって)目標は達成されました。
もっと上手くなりたいと意欲を持っておられたので、指巻きフロスの使い方をお話ししました。

治療の結果1年半後のPCRは17%で、良好な状態を維持しています。

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